「知る」ことの大切さ。
これは、本当に。
特に恋愛経験が少ないとか、
10代、
精神的に参っている時、特にあかん。
言葉だけならタダで発することができるんです。
「将来考えてるよ」
「好きだよ」
「かわいい」
「一番だよ」
こんなん、しょっぱなからなんか、そうそう言わないです。
「何もしないから」
「裁判します」
「友達が弁護士だから相談する」
「ヤクザと仲良い」
こういうのは結構、ハッタリか、嘘。
素性のよく分からない人と会う。
その末に事件に巻き込まれるとか、
ヤバい商売に巻き込まれる、
情に訴えかけられお金を搾取される、
望まない妊娠に至る、
こういうご相談多いです。
悲しいです。
人の温かさを求める感情、わかります。わかる。
だけど、人の温かみって、そんなに安いものではなくて。
じっくりコトコト信頼関係ができてからの話。
簡単に手に入る「温かく見えるもの」が、
実はとても冷たいこともある。
それは悲しいけれど、世の中に蔓延っているのも事実。
悪気なく、酷いことをする人は、いるからさ。
私は誰もが、
愛されるべき人から、愛されてほしいです。
特に女性は、相手が彼氏だろうが、夫だろうが、
「好き」と言ってくる相手だろうが、
流されなくていいんです。
「自分が選んだ人だから」嫌なことをしていいか?
ダメでしょ。
ダメ、嫌だ、でいいんです。
自分の命・からだ・心。
これが何よりも大事なんだ。
これを忘れないで頂きたいです。
---以下、直接的な単語が出ますので苦手な方はご注意ください。
内閣府が3年に1回調査をしている、
『男女間における暴力に関する調査』。
平成29年の結果から数字を出すと、
「無理やり性交された経験の有無」は、
女性の13人に1人、男性の67人に1人。
※この回から、
・男性も被害者に含まれる
・強姦→強制性交等(膣性交、肛門性交、口腔性交のいずれかを強要すること)を基準に変更
したことで、アンケート内容が変わり、より詳しい結果が出るようになりました。
加害者が意外かもしれませんが、
「配偶者・元配偶者」→女性26.2%、男性8.7%
「交際相手・元交際相手」→女性24.8%、男性17.4%
というわけで、「顔見知り」からの被害が多いのです。
いわゆる、「デートDV」と言われる案件が非常に多いようです。
中でも注目すべきが10代の男女。
10代の女子では、
「彼氏がしたいと言うなら、嫌でも断ると悪い気がする」
そんな感じの声も目立ちます。
10代の男子では、
「乱暴にした方が相手(彼女など)が喜ぶと思っていた」
という、「無知」故の加害ケースもあるようです。
※↑個人的には年齢関係ない気がしますし、日本では性的なモデルが過激なAVばかりが多い傾向が高いことも起因していると思います。(性産業を否定批判するつもりはなく、日本の性教育の遅れを危惧しているだけです。)
そして、これはあくまで「アンケート回答してくれた人」の数字。
潜在的にはもっと被害は多いだろうと思います。
そして、「二次被害・三次被害」も注目してほしいところです。
加害側が知り合いの場合、
「あなたも誘ったのではないか」
「2人きりになる状況を許したから被害に遭ったのでは」
などなど、こういう言葉は被害者の辛さを増長させます。
ただでさえ精神的にダメージ大なのに追い討ちをかけ、精神疾患等へのリスクを高めてしまうので周囲の声がけは細心の注意を払いましょう。
そもそもね、無理にやる方が、悪いでしょ、という話ですからね。
そして加害側が他人の場合、
「あなたの格好が露出があったからでは?」
「そういう場所(繁華街など)に行った方も悪い」
などと言われることも多いです。
これも、無理にやる方が悪いのに、被害者の表面的な部分だけを見てジャッジする人もいるのが寂しい現実です。
でもね、
露出が多い格好や、繁華街や地下系に行くことで被害に遭うリスクがあることを、
「そもそも知らない」ケース、
又は、家庭環境等によって行き場がなくなった若い子が引きずり込まれる場合も、多々あるわけです。
さて、
自分の命・からだ・心。
これが何よりも大事なんだ。
これ、私たちは幼い頃からあまり教わらないで育っています。
日本では、「性教育は寝た子を起こす」というバッシングにより、
年齢に沿った正しい性教育がほとんどの学校で行われていません。
家庭でも、どう伝えたら良いか戸惑う場面もあるのではないでしょうか。
対して、EU諸国では5歳から年齢の発達段階に沿った性教育のガイドライン(ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」)に準じて性教育を実施していますが、性教育を行うことによって初めての性交を遅らせた→37%、初めての性交を早めた国はゼロ。という調査結果が出ています。
性教育の根本的に大切なのは、繰り返すこと3回目ですが、
自分の命・からだ・心。
これが何よりも大事なんだ。
だから隣にいる人の命も体も心も大切にしなければいけないよね。
・・・という、まずはここを教わります。
これが性教育の第一歩で、月経や性行、妊娠の話を5歳の子に突然しだすわけではないのです。
(どのように妊娠するのか、避けるのかの説明、基本的な避妊方法については9歳からスタートするとのこと)
知識はある、とはいえ、万が一ですが、いざという時。
怖くて、「嫌だ」と言う勇気が無くなってしまうかもしれません。
かなりその場合、多いと思います。
もし被害に遭われた方で、
自分の価値は無いとか、自分は汚い、愛される資格がないと感じてしまう場合。
(実際にそう感じられる方が多いのです)
そんなことは、ございませんので!
大丈夫ですからね。
最後にはなりますが、
正しい性教育の知識、
人の弱みにつけ込む部分が世の中には蔓延っていることの知識、
それらを知って、
自分を傷つけるような環境に足を突っ込まないようにする。
まずはそれが、大切です。
密室では証拠が取れないケースが多いのが性被害。
警察に行くのは怖い。であれば、まずは支援窓口へご相談を。
心のケア、有料になりますが、カウンセリングも承っております。(詳細はページ下部)
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